『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』。著者は山口周さん。
サブタイトルは“経営における「アート」と「サイエンス」”。
これ、とってもおもしろいです。
みなさんにも是非読んでいただきたいので、雑な表現で申し訳ないのですが、どういう本かというと・・・
いま、世界の先端を行く人達は、経営判断をデータや統計数字に依拠するのではなく、「美意識」を育みながら、論理的思考とのバランスで判断していますよ、という本。
企業のトップやリーダーなどエリートの多くは、データや統計などの科学的方法論で出された明確な数値を根拠に経営判断をするけれども、早くも、その限界に気付き、直感や直観を大事にするようになった人が増えてきた。
もちろん、「直感」はいいが「非論理的」ではダメ、と、論理性のなさには釘を差しつつ「美意識」が自衛力にもなりうることまで書かれていて、実に実におもしろい!のです。
私、昨今の車のデザイン、いまいちだなあ〜と、東京モーターショーに行くたびに感じていたのですが、その点「マツダは頑張ってるな」と一目置いていたんですね(えらい上から目線ですが)。「マツダの成功戦略」を読んで、膝を打ちました。
みなさんは、直感や直観って、どこから来るものだと思いますか?
頭あるいは脳から、ですか?心?それとも天から降ってくる?
私は、直感や直観は、脳ではなく「お腹」から来るもの、と思っています。
腸とか胃とか、そういう内臓のことではありません。
いわば、「潜在意識」。「悟性」と連動している、と思います。
いまは、何でも脳科学で分析してればみんなナットク、みたいな風潮になっていますが、脳のヒダなんかに直観が降りてくるわけないだろ!って、思っています。
知性や理性を超越する、直感力。
「インスピレーション」とも言われますが、それは「潜在意識」とつながっている。
「美」という「感性」も、個人的には「悟性」「潜在意識」と深い関係があると思います。